【記事紹介】仕事中毒になっている? 大人のADHDとの関係

<仕事中毒になっている? 大人のADHDとの関係>

CNN.co.jp : 仕事中毒になっている? 大人のADHDとの関係 - (1/3)

<大人でも仕事があまりに大変だと感じる場合にはADHDの恐れがあるという。自身の弱点を補うために週末や夜遅くまで働いている可能性があるほか、オフィスが静かな時間帯に働くのを好む例もあるようだ。

今回の研究ではワーカホリックと強迫性障害(OCD)の関連も判明。ワーカホリックと分類される人の約4分の1はOCDの診断基準を満たしていることが明らかになった。

不安感やうつ病との関連も指摘されている。ワーカホリックの人の約3分の1が不安にさいなまれる経験をしているほか、その8.9%はうつ病の診断基準を満たしている。>

<アンドレアッセン氏は、「ADHDは子どもに特有のもので成長と同時に解消されると考えられてきたため、大人のADHDに関する知識は少なかった」と指摘する。>

ある個性を社会に適応させているだけとも言える。しかし、苦痛に感じている状態の人に診断をつけて、それを軽減させることは必要なことである。特に、今回の調査(ノルウェーの一部での調査であるので他国にも言えるかは不明だが)で不安感やうつ病との関連が指摘されたのは有意義である。教科書にも出ていた。『標準精神医学』第6版(医学書院)ADHDの経過、予後を引く。

<多動は早くて2、3歳からみられるが、顕著になるのは4、5歳から小学校低学年である。多動は発達に伴い思春期には改善することが多い。だが、不注意は成人後も残存することが多い。成人の場合、不安や抑うつを主訴に受診した例に、隠れたADHDがあることがあり、それに気づき治療することが精神症状全体を改善するために必要で、成人患者でも生育歴を把握することの重要性が指摘されている。成人例でもまずは環境調整的対応が重要であることは言うまでもない。>